【第1回】魚屋のビジネスモデルをアドネットワークに!? 新しいスマホ向け広告サービスを徹底解剖するの巻。
魚屋でウロウロするこの男は、アドウェイズの子会社 Bulbit 株式会社の取締役・井上である。 「日常の全てはサービス研究だ」というのが彼のモットーらしい。
井上:さーて、何にしようかな……。大将、今日のオススッッッッぐはっっっっ!!
井上:あなた、誰ですか! いきなり人を殴るなんて、正気の沙汰じゃないですよ!
アドミ:失礼ね! アタイはアドウェイズの広報アドミよ! アドウェイズにはむかし色々と世話になったから、勝手に広報をやってあげてるのよ!
天の声:という、以上の記憶をアドミはプログラミングされて作られており、広報型サイボーグだということを知らず、一般的な人間として生活をしている。
井上:で、そんな非公式広報のアドミさんがなんの用ですか……?
アドミ:まだわかんないの!? このぼんくら!
井上:痛ぇ……。こぶしが硬ぇ……。
アドミ:アタイは怒ってるのよ! あの「勝手にしやがれ」ってなんなの? この前の「釣りのアレ」も全然意味わかんないし。
このままだとアドウェイズはバカばっかりの会社だと思われる……。本当の姿を知ってもらわなくちゃ、アドウェイズに未来はないわ!
井上:はあ……。
アドミ:そんなわけで、私もブログ「THE 勝手にしないで」を開設することにしたの。「なにこれ すげー こんなのはじめて」なアドウェイズの真の姿を、アタイのハンパない営業力で紹介していくから、みんな、よろしくね!
井上:よろしくお願いします。
アドミ:ぼぉっと立ってないで、アンタも自己紹介しなさいよ! 大人なんだからさ!
井上:すみません。僕はアドウェイズの子会社 Bulbit 株式会社というところで取締役をやっています。スマートフォン向けコンテンツアドプラットフォーム事業 Oct-pass の責任者の井上です。
アドミ:井上はこういうカタカナばっかり使うインテリそうな人間だから、勝手に喋らせたらアドウェイズの宣伝になると思って来てやったのよ。さあ、喋りなさい!
***
ということで記念すべき第1回目は、スマートフォン向けコンテンツアドプラットフォーム事業 Oct-pass を、アドミちゃんが体当たりで突撃調査をしていきます。
【井上に聞くOct-passの概要】
井上:なるほど……、えーとでは、僕が責任者をやらせてもらっている Oct-passのサービス紹介をさせて頂きますね。まず一つめは……
アドミ:は? 一つずつ……? あのね、アタイには時間があと15分しかないのよ。バイトに遅れちゃうから、大事なやつを一つだけ教えてくれない? っていうかこの記事読んでいる人達も、あんたの話そんなに聞きたくないでしょ。
井上:すみません。僕たちのことをたくさん知って欲しくて、つい言いたくなっちゃって……
Bulbit 井上は合コン(意見交流会)に行く際、女の子に「この人、ちょっと痛い…」と思われる「自分語り」をしてしまう傾向にあるのだ。このことをアドミは特殊能力を使って瞬時に理解した。
アドミ:で、早く教えなさいよ。その Oct-pass の事業で一番大事なやつっていうのはなんなの?
井上:それは、独自に展開するアドネットワークです。アドネットワークとは、広告主と媒体の間に立って広告を配信する事業者のことなんですが、複数の広告主がアドネットワークを通して複数の媒体へ広告を配信し、媒体からは広告主へ送客する仕組みを作ってビジネ……
アドミ:アンタバカぁ? 誰だってそんなこと知ってるわよ! 取締役なんだったらさ、もっと興味をそそるような事言えないの? 例えば、家庭用エスプレッソマシーンを売る人が「これは小さなスタバです」って例えを出すような……そんな風に簡潔に言えないもんかな?
井上:ぎゃあーーー!!!!
たまたまそこに居合わせた「オクトパス」に噛まれる Bulbit 井上(取締役)。カタカナを多用し、なおかつ営業力が乏しい井上に対して、タコが正義の鉄槌を下した瞬間である。
井上:わかりました、例えて言うなら、この魚屋さんみたいなものです!
アドミ:たまたま魚屋にいるからって適当なこと言いやがって!! 再教育が必要ね!
井上:待ってください! 本当なんです!!
この日2人が訪れたのは、中野坂上にある魚屋『さかな屋』。営業時間が夕方からという、すこし変わったお店である。お店のオーナーである大橋ご夫妻は以前、中野坂上にある『まとい寿司』という寿司屋を営んでいたとのことだ。(現在は息子さんが継いでいる)
井上:たとえば魚屋さんって、10人お客さんが来たら8人くらいは魚を買いますよね?
アドミ:まあね、魚を買いにわざわざ来てるんだからね。そりゃ買うでしょ。
井上 :そうなんです。でもそれがスーパーマーケットだったら、魚以外の商品も陳列されているから「魚を売る」ことについては魚屋よりも成果率が低くなりますよね。
アドミ:続けて。
井上:もちろんスーパーにはスーパーの良さがありますけど、「魚を売る」ということについては魚屋のほうが強いんです。要するに、Oct-passは魚屋のようなビジネスモデルを目指してるんですよ。マスにリーチするのも大事ですが、よりユーザーの目的にあった広告を研究している最中です。
アドミ:ちょっと待って、その難しそうな話始める前に、腕に絡みついたタコをどうにかしたほうが良いんじゃない?
井上:あ、はい、すいません。
「さかな屋」店主である大橋弘さんが腕からタコを外そうとするも、なかなか Bulbit 井上から離れようとタコ。まさにタコに愛された男である。
【Oct-passとはどんなサービス?】
アドミ:とりあえずここじゃ話しづらいから、会社の会議室で話を聞くことにするわ。時間がないんだから、オシャレに喋らないで簡潔に頼むぜ。
会社に戻された Bulbit 井上。先ほど腕に絡まったタコの感触が妙に気持ち良くて嬉しかったらしく、アドミに時間をとられていることはどうでもよくなっている。
アドミ:で。さっきの話、具体的に言うとどんなことなのよ。要するにネットでよく見るいろんな広告が出てくるバナーみたいなやつがアドネットワークの広告ってことでしょ?
井上:さすがですね、アドミちゃんは。でもOct-passは一味違うんです。Oct-passは「インフィード広告」に特化したアドネットワークなんです。
アドミ:うん。だからさ、誰でもわかるように説明しようか。
井上:インフィード広告とは、ニュースサイトなどで記事の見出しと一緒に出てくる「PR」や「広告」って書いてあるコレのことです。
アドミ:あれか……!
井上:それで、Oct-passの「インフィード型のアドネットワーク」は、媒体と広告主のマッチングを自動に最適化するんです!
アドミ:もうちょっと簡単に言って。5歳児でも分かるように言って。
アドミはサイボーグなので、様々な能力を使うことができる。このときアドミは最近井上が「酸素カプセル」と「グリーンスムージー」にハマっていることを瞬時に理解した。
井上:え〜と……。要するにOct-passでは、媒体のデザインに合わせて、広告のデザインも全て変えているんです。これにより媒体側の景観も損ねず、更に広告表記も入れることでユーザーが混乱しないようにしているんですよ。魚屋で言うと、仕入れた魚を美味しく調理して、刺身にして並べることと同じですね。
3年前、渋谷の若者を中心に大ブームが巻き起こった「ドヤ顔」を、これでもかというくらいアドミちゃんに向かって使うBulbit 井上(取締役)。同席したカメラマンもこの決定的瞬間を逃さなかった。
アドミ:オッケー! Oct-passについて良くわかったわ。ってことでアタイはバイトに行ってくるから! ほんじゃまた!
井上:ちょ! 待ってください、最後まで聞いてください! まだ「目利き」についてお話してないんです!
アドミ:目利き……?
【掲載可否基準とOct-pass】
井上:とどまってくれてありがとうございます。率直に申し上げると、目利きとは……、掲載可否基準の高さのことです。
アドミ:小学生の頃、ちゃんと国語習った?
井上:すみません、補足します。掲載可否基準の高さとは、いわば魚屋でいう仕入れの目利きのことです。
アドミ:うん。
井上:どういうことかというと、Oct-pass ではメディアに掲載する広告コンテンツを、「違法性がないか」「クライアントの広告効果に貢献できるかどうか」「誤タップを誘発するメディアではないか」などを全てチェックをした後に提携しているんです。要するにクライアントに対して、良い広告枠を提供できるようにしてるんですよ。
アドミ:ユーザーに有益な広告……「人の目に留まる」だけじゃない、質の良い魚を仕入れる魚屋を目指そうってことね。
井上:はい。また、Oct-passがメディア基準として定めているのは、携帯キャリア、大手新聞社、などが運営するニュースサイト、それに準じたメディア、大手アプリディベロッパー様となります。ご出稿頂くクライアントに関しても、確実に他社よりも厳しい目で見ています。しかも最終的には僕らの人力も使って、確認を行っているんです。
アドミ:へえ、さすがインテリ系ね。でもまさかあんた、さっきの「さかなや」さんと同じくらいの成果率が出せるなんて言うんじゃないわよね?
井上:めっそうもない!「さかなや」さんと同じなんて。もちろん目指してはいますがまだまだ試行錯誤の最中です……。動画コンテンツや漫画コンテンツなど、様々なコンテンツや、サービスを作っていこうと模索中で……。
ちなみに僕のチームでは、広告×コンテンツをテーマに様々なチャレンジをしています。情報としての価値と配信アルゴリズムの面で工夫していけば、広告も有益なものとしてユーザーに受け入れてもらえるかもしれないと思っていまして……。
アドミ:謙虚な姿勢に免じて、今日はもう殴らないであげるわ。
井上:ハッピーです!
アドミ: そういういかにもダサい返しはいらないから。
ちなみに Bulbit 井上(取締役)の趣味は、サーフィンとネットサーフィンだという。アドミの能力を使わずとも、顔の日焼け具合から容易に想像できるだろう。
【Oct-passの今後】
アドミ:で? いつからその新しいコンテンツやサービスを使っていくのよ?
井上:ええ…。ちょっと先になるんですが、今後はBulbitが得意としているアルゴリズムや機械学習を使ったサービスを準備しておりまして……。でも……。ちょっと……えっと……
アドミ:はっきり言いなさいよ! 「趣味はサーフィン」が廃れるわ!
井上:率直に申し上げますと、エンジニアさんが足りないんです。もし、弊社にご興味があれば、ぜひ直接お話しさせていただければと思います。詳細はこのブログの一番最後に記しておきます。
アドミ:そういうことかよ! 勝手に宣伝しやがったな! まあとりあえずバイトの時間に遅れるから、私はもう行くわ。アディオス~!
井上:ちょ……! 待ってアドミちゃん! なにその潔さ!
アドミはBulbit 井上(取締役)から「魚屋のようなサービスを展開している」という意思を聞き、数時間前とは打って変わって安心した面持ちでバイト先へ向かった。気になるそのバイト先だが、それはまたの機会で説明することにしよう。
井上:何だったんだろ……。
***
ーーこうして突如始まったアドミちゃんの『THE 勝手にしないで』。「Oct-passは魚屋だ」ということで、ひとつご理解いただけたでしょうか。次回はどの事業の責任者が標的になるのか……。アドミちゃんの今後の活躍にご期待ください。
次回!
アドミがテクノロジーを切る!
Bulbit株式会社では、アドテクノロジーに興味があるサーバサイドエンジニア(リードエンジニア)を募集しております。インターネット広告業界に風穴をブチ開けるサービスを一緒に創りませんか? 気になった方は下記メールアドレスよりお気軽にご連絡ください! by 井上
support@bulbit.jp
おわり
※今回取材に協力いただいた「さかな屋」は、本まぐろ、赤貝、〆さば、サーモンなどのお刺身はもちろん、イカフライや、金目鯛の素揚げあんかけなどの惣菜も大人気。
ちなみに特徴的なお店の見た目ですが、元々コンテナだったものを改装したものなんだとか。
撮影に使用した「タコ」はスタッフ一同で美味しくいただきました。
【取材協力】
さかな屋
電話:090-3066-9564
住所:中野区本町1-6-6
営業時間:16:00~21:00
定休日:月曜日・日曜日・祝日
写真左から店主・大橋弘さん、奥様の茂子さん、孫のリオナさん